徘徊する魂   Traveling Alone ! 

四国と周辺地方をYBR125Kと徘徊中

久万高原町その2

国道33号線を御三戸交差点まで引き返し、県道212〜県道12号線を川に沿って走ると左手に四国遍路霊場45番札所岩屋寺と県立自然公園「古岩屋」の礫岩峰が見えてくる。

礫岩峰にぽっかりと開いた数個の岩窟が見える。

FURUIWAYA PARK案内看板全文

国指定名勝・県立自然公園・生活環境保全林 古岩屋案内

1、この礫岩峰は、どうして出来たか。
直瀬川の両岸とその支流に礫岩峰が林立する一帯が古岩屋ですが、岩屋の地名は、岩峰にできた岩窟によるものされている。
岩峰をつくる礫岩層は、始新統久万層二名層で、礫岩の礫は塩基性(緑色)片岩・珪質片岩など三波川変成岩類に由来するもので、大小様々な角礫〜亜角礫より構成されている。このような礫岩内部の様子から、礫岩の体積した時代(約4000万年前)には、古岩屋一帯に北東方面からの大河があり、扇状地をつくっていたと考えられている。この礫岩層が侵食されて、現在の岩峰やせり割が形成された。

2、礫岩の数、高さ、面積
古岩屋は、標高500mで約20個の礫岩がありその面積は60haとなっている。高いものは100mを越え、連結して渓谷を形成し特異な景観をつくりだしている。しかし、独立した岩峰は4峰で他はせり割と呼ばれる割れ目によって分離した形となっており谷に沿う断崖絶壁となっているのが特徴的である。

3、豊富な動植物
岩はだにはイワヒバ、セキコクなどの着生植物、渓谷にはイワヤシダ、イヨクジャクなど、樹木にはカエデ類、山ツバキ、カシ、クロモジ、シロモジ、ホウノキトチノキなどが多い。

4、四国霊場との関連
四国霊場44番菅生山太宝寺、45番海岸山岩屋寺の往復路であり、この地域一帯が旧くから太宝寺奥の院としての霊地として、修験者、巡拝者の修行の場となっており通夜堂や大師堂、寺守堂などが建っていた。昭和19年国指定の名勝となり、○○年四国カルスト県立自然公園の指定、63年生活環境保全林としての指定を受け、景勝地として整備が進んでいる。

景観モデル地区久万町直瀬
今回はカメラの設定が間違っていたのか、かなりの枚数を撮影したにもかかわらず、帰宅して確認するとなぜかピンぼけばかりだったので多少マシなものだけアップして茶を濁した次第。

岩屋寺の長い石段を登って参拝した後、久万川でひと泳ぎして帰るつもりだったが、少し身体がだるく気分が盛り上がらない。
予定を変更し、久万高原町から県道209号線(神林林道)で松山市内に向かう。
遅い昼食の後、日没近くまでホテル奥道後のジャングル風呂に浸かってのんびり過ごす。帰路に着く頃には日がとっぷりと暮れていた。