徘徊する魂   Traveling Alone ! 

四国と周辺地方をYBR125Kと徘徊中

草焼きバーナー

ご覧の通りの草焼きバーナーである。灯油を充填して先端に点火すると、噴出する火炎により約1時間半ほど草焼きが楽しめる。
10年ほど前にホームセンターで買ったが、自宅敷地の大半をコンクリートで固めたので、草が生える箇所はわずかになった。
現在の主な用途は「不燃焼オイルで詰まりかけた2ストバイクのマフラーを焼く」ことである。
安価もしくはタダで貰ってくる使い古しの2ストスクーターは、半分以上の確率でマフラーが詰まりかけている。
取り外したマフラーのフランジ部分と排煙口の両方の穴に、草焼きバーナーから放出される火炎を交互に吹きつけると、やがてマフラー内部に溜まった不燃オイルが燃え始めて白煙が出る。
火炎放射の圧力により内部のオイルが燃えて火が噴き出してもなおしばらく焼き続ける。
白煙がほとんど出なくなったら火を止め、マフラーを手で触れるくらいに冷えるまで放置する。
充分に冷えたら、マフラーをへこませないように注意しながらプラスティックハンマーで各部を叩いたり、自転車用の古チェーンをメインパイプに挿入してかき回したりして内部に固着したカーボンを剥離させる。
あとはシェイカーの要領でマフラーをカシャカシャとひたすら上下に振りながら、内部のカーボンを両方の穴から外に出す。
気長にやれば片手に山盛りになるほどの真っ黒なカーボンが排出されることもある。
音がほとんどしなくなったら、マフラー表面にくまなくワイヤーブラシをかけたあと、耐熱ブラックで塗装すれば出来上がり。
翌日バイクに取り付けて試運転すると、ゼロに等しかった登坂能力が大幅に回復し、加速、最高速とも実用に支障がない程度に回復することが多い。

マフラー内部の清掃については、各種の薬品を用いる方法もあるが、火炎放射ほどのカタルシスは得られない。

そういえば最近、草もマフラーも焼いていない。
天気がいい日は、ほとんどYBRで出かけているからである。

近いうち、残り少ない土の敷地の草焼きついでに、詰まったまま放置しているディオのマフラーでも焼いてみるか。