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平家谷


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八幡浜市保内町から大洲市長浜町に向かう国道378号線から案内看板に従って左折すると平家落人伝説の地「平家谷」がある

案内看板より

平家谷自然林

所在地 保内町宮内八番ニ八七(平家谷)
所有者 八幡浜市
指定日 昭和四十六年三月十五日 市指定天然記念物

宮内川上流四キロ地点・悲運の幼帝安徳天皇にまつわる落人伝説の地平家谷に約一〇、四一三平方メートルに及ぶ平家谷自然林がある。

昔から両家・枇杷谷の部落林として、祖霊の鎮まれる聖地「不入の山」と畏れられ、伐採を禁じたこともあって、自然の姿を今日にとどめている。

当地方を代表する暖帯常緑樹のほとんどが、自然のままに密生している平家谷渓谷一帯の保護のため、天然記念物として指定している。

●主な樹木
松・杉・ケヤキタブノキ・ヒョンノキ・クロガネモチ・カゴノキ・スタジイ・エノキ・ムクノキ・ウラジロガシ・バリバリノキ・ヤブツバキ・サンゴジュ・ヤブニッケイヒサカキ・シロダモ・タマツバキ・モチノキ・サカキ・シュロ・ツゲノキなど。

●主な草類
タイミンタチバナ・ホウロクイチゴ・イズセンリョウ・ヤブラン・ウバユリ・ノコギリシダ・フモトシダ・クリハラン・ヒトツバ・カナワラビ・イノデなど。
(元愛媛県博物館長 八木繁一先生の調査による)

八幡浜市教育委員会

日暮れが近づいているので足早に鳥居をくぐり谷に沿って上っていく。
子供の頃、父親に連れられて来たときは平家の象徴である赤い旗が手すりに沿って等間隔に立てられ行き止まりにある祠まで旗が連なっていた記憶がある。

20数年前の台風被害により、記憶とはかなり様子が変わっている。
倒れた木々が多く谷も瓦礫に覆われ荒廃している

途中にあるお稲荷さん

上っていくにつれて谷が瓦礫に埋め尽くされている

祠に到着。ここで落人の大半が切腹したと子供の頃に聞いたが定かではない。

祠の上に立つ「安徳天皇遙拝塔」

遙拝塔の裏手に回ってみたが建立日等の文字は何も彫られていなかった

鳥居に面した道路向いの石段を降りると菊理媛神、速玉男命、事解末命を祀る平家神社がある

そうめん流しは毎年9月10日まで

シーズンオフで閑散としている
人の気配はまるでない

瞽女ヶ峠経由で国道378号線に出て帰路に就く