徘徊する魂   Traveling Alone ! 

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風穴と明神池

明神池に隣接する「風穴の店」で午後2時前の遅い昼食

『風穴定食』真ふぐのたたき、白サバフグ唐揚、ヨメガカサの貝汁、小鉢、いとこ煮、ご飯、漬物で¥1.500也
量も十分で満腹になった。

貝汁に入っている貝の名は店の人に尋ねて判明。
いとこ煮は初めて食べたがなかなか面白い味だ。

萩市観光ポータルサイト 萩の味

県道294号線沿いにある「冷風吹き出し口」
50cm四角ほどの穴の前にうずくまっていると冷たい風が吹き出してきた。

明神池にある厳島神社

【案内看板より】

厳島神社

御祭神

市杵嶋姫命(いちきしまひめみこと)
田心姫命(たごりひめのみこと)
※奥津島毘売命(おきつしまひめのみこと)とも申され後に大国主命の妃となられた神
湍津姫命(たきつひめのみこと)

御三姫命は素盞鳴尊(すさのおのみこと)の御子で中でも市杵嶋姫命は美貌であられたことから七福神の御一人、弁天様に見たてられて混同されることもあってか身近な神として敬われている。
御祭神は航海安全の守護神として有名なだけでなく大国主命と御一緒に国土の繁栄に尽くされたことから家運隆盛の神として庶民の信仰が篤い。

由緒

毛利二代藩主綱広公の時代、延宝三年(西暦一六七五年)安芸国宮島より厳島大神をこの地に勧請し越ヶ浜地区の氏神様として祭祀。現在に至る。
旧暦六月十七日の管絃祭には海上を神幸する「みこ船」を先頭に大漁旗を樹てた船がこれに続き菊ヶ浜御旅所で神事神楽を奏す。

例祭

一月一日 元旦祭  一月十五日 焚き上げ神事
二月三、四日 節分祭
旧三月十七、十八日 春例祭
旧六月十六、十七日 管絃祭
旧八月五日 歓喜
十一月十五日 七・五・三祭
一、五、九月各十七日 月並祭 各船団祈念祭
旧二月二十日 厄神祭
旧十月十日 琴比羅祭

大正15年5月30日「皇太子殿下行啓之所」

明神池は笠山と本土との間に砂州が出来て、陸続きになったとき埋め残されたかん水湖です。大池、中ノ池、奥ノ池の三部分から成り、総面積は100アールです。池と海は岩の隙間を通じており、外海の干満に応じて水量が変化します。

何度かTVで見て以来、ここで餌付けをするのを楽しみにしていたが、あいにく厳島神社横の餌販売所は売り切れの看板を挙げて閉店していた。ここまできて諦める気はないので、周囲を見回していると自身がいる厳島神社から見て対岸に土産物屋と海産物屋とおぼしき商店がある。
結局池の周囲をてくてく歩いて海産物店で¥50×4=¥200分の餌(カットした食パン)を購入。食パンでいいのならスーパーで一袋買って持ってくればよかったと思ったが後の祭り。
適当なサイズにちぎって池に放り込むとまるで養殖イケスの餌付け状態で海水魚がバチャバチャと水面近くに湧いてくる。横幅1m近くのアカエイが餌に飛びついてきたのに興奮し、どんどんパンをちぎって投げる。水面近くはボラが占拠しているが、その30cmほど下では5〜10匹ほどの真上を向いて並んだイシダイの群れが入れ替わり立ち替わりしながらボラの隙を狙って水面に飛び上がってくる。
購入した半分ほどの餌を池に撒いた頃、頭上では20〜30羽の鳶の群れが水面のパン屑を狙ってダイブし始めた。
試しに頭上を旋回する鳶に向かってパンを投げると、見事に鉤爪で空中キャッチし間髪を入れず口に放り込んでいる。
これは面白い、こんなことになるのなら¥1,000分ほど買えばよかったと後悔したが、また対岸まで歩くのも面倒なので量をセーブしながらできるだけ長く楽しむことにした。

水面下には大量の海水魚がうじゃうじゃ

餌付けに熱中していたが、ふと背後を見るとパンくずを狙って忍び寄った数匹の猫に足元を囲まれていた。

後からやってきていた数名の見物客からの拍手喝采を浴びながら空中、陸上、水面へと夢中で餌を投げていたら、あっという間になくなってしまった。
空中から急降下する鳶を撮影したかったが長時間の車載動画撮影のせいで電池残量がほとんどない。
名残惜しいがそろそろ今夜の宿泊地である益田市に向かう。

今度は冷風が嬉しい季節に来てみたい

萩にはなぜか今まで一度も来たことがなかったが、食べ物は美味いし風光明媚で実にいいところだと思った。
何と言っても明神池があるし…。