徘徊する魂   Traveling Alone ! 

四国と周辺地方をYBR125Kと徘徊中

大久喜鉱山跡地(その4)

雑草と刺のある枝をかき分けながら住居跡に近づく。

「町税完納の家」のアルミプレートが打ち付けられた一番奥の玄関付近。
長屋なので屋根は繋がっているが4戸分の玄関が確認できる

天井すだれがお出迎え。
この部屋は床板がなく土間が露出している。
生活の痕跡はほとんど残っていない。

裏手の軒が崩壊しかかっているので注意しながら潜り込む。
いつ崩れ落ちてもおかしくない状態だ

押入れに残る工場用大型扇風機の商品名が描かれたダンボール箱

「町税完納の家」のすぐ隣の玄関先には「飲酒運転追放の家」のアルミプレート。
ここは床板と根太が残っている

室内の土壁に裏向きで貼りついていたカレンダーの一部分。
残念ながら何年の11月なのかわからない。

「帝国鑿岩機製作所」は社名を変更して現存する

株式会社テイサク

柱に残る陶器製のコンセント

土間の一室に自転車が置き去りにされている

ミドリ号自転車
製造されてから少なくとも50年以上経過していると思われる、いわゆる「実用自転車」である

内装型の変速機が付いている
シフトワイヤでつながった手元のスイッチを操作すると、ハブ軸内のプッシュロッドが移動することにより二段変速を切り替えることができる。

崩壊の日にはこの廃屋と運命を共にすることだろう