趣味の清掃
フォークインナー&アウターチューブ底の段差に溜まった汚れの残滓は、パーツクリーナーを吹き付けた位ではなかなか取れないことがある。
メッキ処理されたインナーはともかく、塗装が施されているフォークアウターをクリーナー液にどっぷり浸して放置すると塗膜が侵されて変色したり艶がなくなることがある。
今回はなぜかアウターチューブ底の汚れがしつこかったので一工夫を行なった。
手前に転がっているのは、先日まで自宅で稼働していた窓用エアコンのドレンを塞いでいたゴムキャップ。アウター底の穴塞ぎにするため高速カッターの側面を使って元の直径から2割ほどを削った上で形を整えた。
成型したゴム栓をアウター底の穴にぐりぐりと押し込んだあと、アクスルシャフトの穴から8mmのレンチを差し込んで抜け止めする。
この後、クリーナー液がアウターチューブ底面から2cm程度溜まるまでスプレーして丸1日ほど放置。
完璧を期すため使い古しの歯ブラシと、10年以上前に購入以来、一度も使ったことのない長さ1mのマイナスドライバーを組み合わせてアウターチューブ最奥部清掃用のブラシを製作する。
直径1.5mm程度のドリルで歯ブラシの裏に3ヶ所ほど穿孔し、カッターナイフの先で穴を整形する。
マイナスドライバーを差し込んでみて容易に抜けないきつめのサイズになっているか確認。
超ロングサイズのマイナスドライバーの先にブラシ部分だけを切断した歯ブラシを取り付け、アウターチューブに挿入する。
クリーナー液に浸かった底面段差付近で軽く押し付けながらクルクルと数度回すとしつこい汚れも完璧に除去できた。
開口サイズが狭いインナーチューブの底面清掃は、1mほどの樹脂製パイプの先に平筆を差し込んで固定した器具で気が済むまで清掃済み。