遅まきながら始動しました
しばらくブログ更新を怠けていたが、冬季の寒さと降雪等に加えて仕事が繁忙期なのを言い訳にほとんどどこにも出かけていない。
バイク生活を始めた頃は、多少の雨や真冬の寒さなどものともせず、休日ごとにあちこち走り回っていたが、ここしばらく、生来の怠惰な性分が顔を出してきた。
YBR乗車機会が減ってきたワケは、近隣に目新しい目的地が見つけられなくなりつつあるのもさることながら、ひとえに出発時及び帰路の天候条件に対する要求が厳しくなってきたことに他ならない。
ツーリングに対する気分がいわゆる「アツい」時期であれば、春夏は言うに及ばず、たとえば厳冬の季節に朝から小雨が降っていたとしても、何も躊躇なく雨用装備の完全武装で出発したものだ。
徐々にナマケモノ度合いが増しつつある昨今、たとえ今現在は降っていなくても午後からの降水確率が30%程度なら出発を見合わせることが多くなるにつれ出動回数が減ってきたわけだ。
先日の火曜日、特に理由もなくごく控えめに熱意が復活した。
午後からの降水確率は冬季にありがちな30〜50%だったが、ニワカに起ったこの精神高揚時を逃すべきではないと決断。慌ただしく身支度を整え自宅横のガレージに向かう。
バッテリーを取り外しキャブレター内のガソリンを抜いた冬眠仕様のYBR125Kを叩き起こして始動準備開始。
満充電して室内に保管していた運用4年目の「統一」バッテリをつなぎ、フューエルコックを開いてキャブレターにガソリンを送る。
脳裏に松尾芭蕉「奥の細道」冒頭の一節、〜そぞろ神の物につきて心を狂はせ、道祖神の招きにあひて取るもの手につかず、ももひきの破れをつづり、傘の緒をつけ替へて云々〜の情景を浮かべつついそいそとサイドカバーを取り付ける。
サビの発生を防止するため休養中のガソリンタンク内は満タンにしてある。
チョークを一杯に引き、イグニッションキーを回す。
セルボタンを押すこと3回目で無事エンジンが始動。
2分ほどの暖気中にヘルメットとグローブを着用。
特にこれといった目的はないが、とりあえず自宅を出発。
何も考えず走っていたら今治市方面に向かっていた。