徘徊する魂   Traveling Alone ! 

四国と周辺地方をYBR125Kと徘徊中

困ったときのG17

溶接に先立ち、切断した取付プレートをどのような方法でキャリアに固定するか。
TIG溶接機(アルゴン溶接機)が手近にあれば、スパッターが飛び散らないので仮固定したキャリアとプレートを車体に取付けたままで溶接出来る。
うまく仮付けできればもっとも短時間で問題解決出来るのだが、あいにく手持ちがないので「レンタルのニッケン」辺りでリースしてくる必要がある。さらにくわえて、ここ数年はアーク溶接さえ一度もやっていないのに、短時間でトーチの角度やガス圧調整等TIG溶接のコツを思い出せるかどうかはなはだ心もとないし借りに行くのも面倒だ。

やはり手近にあるアーク溶接機を用いて接合することに決定。

アーク溶接でも適切な保護材を用いて厳重に養生すれば車体にキャリアを取付けたまま溶接できなくはなさそうだが、養生の隙間をかいくぐった火玉が外装を焼いたりケーブルを破損したりするトラブルは極力避けたい。
そうするとパイプキャリアと取付けプレートを仮固定した状態のまま車体から取り外す必要がある。

思いついたのがボンドG17で数日かけて接着固定する方法だ。パイプキャリアとプレートを少なくともアーク溶接で3点程度の仮付けをするまで持ちこたえられる接着強度に達するには数日を要するだろうが、他に方法を思いつかないのでこれでいくことにした。

取り付けステーをボルト留めし車体に対するキャリアのベストポジションを慎重に模索した後、双方の隙間に段ボールその他を詰め物して動かないよう固定。接着剤が完全に乾くまでこの状態で丸4日間放置した。