徘徊する魂   Traveling Alone ! 

四国と周辺地方をYBR125Kと徘徊中

アーク溶接機

かなり前に知り合いの電気工事屋から譲って貰ったダイヘンペットという古いモデル(昭和45年製)だが、溶接機の老舗メーカー・ダイヘン(大阪変圧器・現ダイヘン溶接メカトロシステム株式会社)製、定格入力電圧200V(単相)の本格的なもので小型とはいえ個体重量は30kgを超える。
使用率を100A+αまで上げられるので一般用途での上限である3.2mmまでの溶接棒が安定して焚ける。ケーブルをつなぎ換えれば100V溶接機としての使用も可能だが一度も試したことはない。

自宅のエアコンを200V仕様のものに換えたついでに、ガレージにこの溶接機専用のコンセントを設置、自宅周辺のどこでも使えるようにかなり長いキャブタイヤケーブルも購入した。

今回のキャリア改修に用いた溶接棒は2.6mmの鉄鋼用だが、ホムセンでよく見かけるような100V仕様の激安溶接機では薄物を仮付けするのが関の山。
ほぼ1.6mm溶棒しか使えない溶接機でキャリアステーのような荷重のかかる部分の母材と溶接棒を円満に溶かし込むのはむずかしい。
仮に、表面はくっついているように見えても母材の深部はほとんど接合出来ていないことが多く、荷重をかけて揺すった途端にあっけなく破断(というかもともと接合出来ていないから単に外れたというべきか)することも多い。

溶接ビードの見栄えはともかく、自家用・自己責任の範囲に限定しても実用に耐える溶接が出来るようになるには、それなりの修行と経験に加え、適切な溶接機が必要なのはいうまでもない。

ガス溶接(溶断)作業・アーク溶接作業の従事者にはガス溶接技能講習及びアーク溶接特別教育の受講が法律で義務付けられている。
一般社団法人・香川県溶接協会