徘徊する魂   Traveling Alone ! 

四国と周辺地方をYBR125Kと徘徊中

馬島の地蔵菩薩と海蝕洞

来島海峡展望館」と「大潮荘」の中間地点辺りから馬島の西側を眺望する。
島の中央にビーチと「民宿みはらし」が、画像右端には「ウヅ鼻灯台」が見える

三連橋である来島海峡大橋今治市側から眺めると最初の橋脚が鎮座するのが馬島。
橋のナンバリングは大島側(本州側)からされていて、今治市と馬島を結ぶ橋は「来島海峡第三大橋」となっている。

急流で名高い来島海峡を構成する潮の通り道は点在する小島によって来島ノ瀬戸、西水道、中水道、東水道に分けられ、眼前の水域は「西水道」になる

原付料金100円を料金箱に放り込み、橋脚の内部に設置されたガラス張りのエレベーターでバイクごと島に降下していく

ちなみに、ハンドル左側に取り付けたドリンクホルダーは、飲み物を入れるためではない。

今治からしまなみ海道の原付道を利用して尾道市内まで走行すると計6回も通行料金を支払う必要がある。

今治側から順に、
来島海峡大橋200円、
伯方・大島大橋50円、
大三島橋50円、
多々羅大橋100円、
生口橋50円、
因島大橋50円の6回である。

現在は無料だが、数年前まではこれに尾道大橋の10円が加わり合計510円、都合7回もバイクを降り、グローブを外してポケットをまさぐって料金を支払う必要があった。

このため、バイクにまたがったままの状態で素早く料金を支払えるよう、ハンドルバーに取り付けたカップ型のドリンクホルダーに20数枚の50円硬貨を入れ、しまなみ海道専用の指先のないグローブで速やかに料金を投入している。

エレベーターを降りて島へ上陸。
ブログでは初登場だが、すでに4度ほど来たことがあるので勝手知ったる場所である。
島の西側にある港を通過し、「民宿みはらし」前の道を直進すると、灯台と馬島神社に続く石段に到着

まずは石段左手にある馬島南側の海岸に続く山道を歩いて進む

30秒ほど歩くと無人の海岸に出た

海岸右手の大岩の上に地蔵菩薩が立っている

この付近は瀬戸内航路の難所として有名な海域だ。
ここで命を落とした数多い船乗り達の鎮魂のためこの場所に建立された

時化の満潮時、大荒れの海に漂う浮遊物の直撃を受けたのか、地蔵の鼻は大きく欠けている

地蔵の岩から砂浜を見下ろす。
ここに至る石段左脇の山道は、画像左端の岩と石塀の隙間に通じている

近くにある小さな海蝕洞。
大人が楽に通過できるよう、穴の上部に手が加わったような箇所があるが定かではない

姿勢をかがめてくぐり抜け、左を向いて今治市街の方向を眺める。

正面の岩にはさらに大きな穴が空いている

二つ目をくぐると対岸の糸山公園付近が見える。
荒々しい形状の岩の上では、やや小さめのフナムシが無数にうごめいていた

石川セリ 「つぶやき岩の秘密