徘徊する魂   Traveling Alone ! 

四国と周辺地方をYBR125Kと徘徊中

尾道ぶらぶら歩き

10時前に倉敷市の宿を出発後、ときおり強く降る雨の中を2時間ほど走った。

トイレ休憩のためDCMダイキ総社西店でバイクを降りた頃ようやく雨が止んだ。
時間が経つにつれ、青空が雲間から顔を出してきた。

このまま雨なら、自宅目指してひた走るつもりだったが晴れてくれば話は別だ。

あと半日で観光気分を味わうため、素通りばかりでアーケード街を歩いたことがない尾道市内を歩いてみることに決め、乾きつつある国道486号線をペースを上げて走る。


午後1時半ちょうど、尾道市の千光寺ロープウェイ乗り場にほど近い場所にある十四日元町(とよひもとまち)のゆとりの広場に到着。

待ちわびた陽射しの下で雨装備を脱ぎ、アーケードに向かう

これといった目的もないので、商店街とレトロな路地裏を文字通りぶらぶら歩いた。

香港の裏町辺りを連想させる味のある風景

銭湯を改装したカフェ「ゆーゆー」

子供の頃、切手収集雑誌で広告を見たような気がする年季が入った金券ショップ

左の道路は国道2号線

金券ショップのすぐ前、本通り商店街入口付近に設置された尾道ゆかりの林芙美子像。
国道に背を向けてうずくまっている

森光子の舞台でも名高い「放浪記」の一節が刻まれた石碑

石造りの尾道商業会議所は観光案内所として利用されている

アーケードを出たり入ったり

狭い路地裏に風情がある

細く長い路地

石畳の路地

当地で映画のロケが頻繁に行われる訳がわかるような

旧さと新しさがうまい具合に共存する風景だ

土地勘がない上あちこち周回したせいで、どの辺りでどれを撮ったのか撮影場所が定かではない。

ベッチャー祭とはなんぞや?

吉備津彦神社案内パネルより抜粋】
文化四年(一八〇七)当地方に悪疫流行し尾道町奉行南部藤左衛門が各神社に命じて平癒祈願病魔退散の御祈祷を行った。当社(吉備津彦神社)に於いては三日二夜の修祓(しゅうふつ)の後の十月十八日(旧暦)ベタ、ソバ、ショーキー、獅子なる鬼面装束を着た者が神輿の露祓いを為し町中御祓いをしたのが始まりと伝えられている。
三鬼神が持つ祝棒で突かれると健康になる、ササラで叩かれると頭が良くなると云われる。尾道三大祭の一つに数えられている。
尾道市無形民族文化財

ぐるぐる歩き回ったので腹が減ってきた

お好み焼きの口になりつつあったが午後も3時近くなっていて、昼休み休憩の店が多かった。
立看板に誘われ路地の奥にある小さな店「手毬」に入って座り込む。

砂ずり入りの尾道焼きを勧められるもオーソドックスな肉玉のうどんとノンアルコールビールを注文

店主の話では、5日前に広島ローカル番組のロケで吉本所属の売れっ子漫才コンビ「千鳥」が来店したとのこと。

関係者一同の真新しい記念写真が額に入れられ壁面を飾る。

右奥の2人が店主親子だったような…

舌をヤケドしながらコテを使って熱いお好み焼きを食べ終えたらもうじき4時。

最後に海沿いを歩いてしばしの観光気分に浸る

向島ドッグのクレーン群

さて…あの橋を渡って家に帰ろう