徘徊する魂   Traveling Alone ! 

四国と周辺地方をYBR125Kと徘徊中

悩みの末に…

年始からいい天気が続いているが、試しにちょっと窓を開けて外の様子を窺うと、予想を超える凶悪な冷気が突き刺さってきた。
突き刺さったのは主に顔面と上半身にだが、冷気は首筋の隙間から速やかに侵入し、腹部から下半身を伺う勢いである。

あわてて閉めた寝室のカーテン越しに降りそそぐ午前中の陽射しに眼を細めつつ、このまま寒さに負けて貴重な年始休暇を自宅待機のみで消化してしまってよいものか、布団の上で体育座りしたまま考えてみる。

長考の末、やっとのことでアクティブな方向に思考の舵を切り、歯を磨いてヨーグルトを食べ、コーヒーを2口ほど飲んでからガレージまで歩いて行く。

ガレージ内の冷え切った空気の中で、ジャケットを着込みつつ行く先を思案するが、寒さも手伝いこれという目的地を思いつけない。
加えて、国道や幹線道路のUターンラッシュの情景が頭に浮かび、温かい家に引き返し、酒でも燗してこたつに入ってテレビ見て過ごそうか…という誘惑を何度か振り払ったあげく、ようやくシャッターを開け放ちYBRを外に引きずり出すことに成功したのであった。