徘徊する魂   Traveling Alone ! 

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亀の首地蔵


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高根(こうね)大橋の北側の海岸に亀の首地蔵がある

潮が引いていたのでもっと近くでお地蔵さんを見るため海岸に降りていたら、石段を覆う藻に足を取られ尻もちをついたまま最後の2段ほどを滑り落ちて海岸に着地

案内看板より

亀の首岩と地蔵さんの伝説

むかし、瀬戸田の周りに沢山の亀が住んでいました。亀主という亀の総大将はこの近くを通る船を沈めては人を食べていたので、近くを通る船がいなくなり、亀主は食べ物がなくなると、庄屋へ瀬戸田の村人を毎年一人ずつ亀主の所に差し出す様命じました。
庄屋や村人達が困っていると、向上寺の調明という小僧さんが「よし、私が亀を退治してやる」といって、亀主の所に行き「亀主さん、私はあなたに食べられることは、いといませんが、向上寺の仏さんの前で食べてもらいたい」と一生懸命頼みましたので、亀主は調明の願いを聞いて調明と一緒に向上寺山に登り始めましたが、海に住んでいる亀が陸に上がったので、だんだん手足の自由がきかなくなり、ぐったりとなりました。そこで、調明は隠し持った刀で、亀主の首を切り落とすと、首は空高く舞いあがり海の中に落ちて、みるみるうちに亀の形をした大岩になりました。
亀がいなくなると航行する船も多くなりましたが、瀬戸田水道は狭く潮の流れも速くなり航行する船が、亀の首岩で海難事故を多く起こすようになりました。
そこで村人達は亀主の霊を回向すると共に海難防止を祈願してお地蔵さんを建てたといわれています。

どの辺りが亀の頭に見えるのかよく分からなかった。
亀の首地蔵のある海岸付近から高根大橋を望む
対岸に見えるのが高根島