窓峠と関屋山ノ内林道
新居浜市方面から国道11号線(小松街道)を進行。
丹原町の湯谷口交差点を県道48号方面に右折、2つめの信号を左折し県道152号を丹原町関屋方面に進む
人家が途切れる辺りから行き止まり感が強くなるが構わず進むと窓峠に通じる山道に出る
広々としたアスファルトの舗装路から一転して道幅が狭くなる。
荒っぽいコンクリート舗装の路面中央にはやや大きめの岩石と泥や枯葉、枯れ枝によるわだちが続く山道を登っていく
FM愛媛の電波塔がある窓峠に到着
ここから東温市側はほぼ未舗装路であり部分的にかなりハードなわだちのダートもあったが路面の様子が少し変わっている。
エンジンを止めると遠くでチェーンソーの音が聞こえる。
峠に停まっていると丹原町側から「〜パトロール」の白いステッカーをリアフェンダーに貼ったジムニーが追い越していった。
過去に何度もここに来ているが、峠でクルマに出会ったのは初めてだ。
30mほど下ると左側に看板が見えてくる。
背後の森林はかなり伐採が進んでいて見通しがよくなったが、工事用の重機の音も聞こえ始めた
大きく開けた道路が左手に現れる
「工事中につき通り抜けできません」の看板あり
ほんの1年ほど前は、この辺りから20〜30cmのわだちとげんこつ大の石がゴロゴロするガレ道だったが、林道整備に伴う工事車両の通行のためかローラーでならされフラットダートになっている。
うれしいような悲しいような…
かなり走りやすくなったダートコースを下る。
道なりに走ると東温市山之内に出る
数カ所の砂防堰を右手に見ながら下ると、川を挟んだ向こう側の崖に漣痕化石の一部が見えるが大部分が木々に隠れていて全体像はよくわからない
「天然記念物漣痕化石」の石碑
【案内看板より】
記念物(天然記念物) 漣痕化石
指定年月日 昭和56(1981)年7月1日
所在地 大字山之内字出合乙786-1 保安林58.169の内
形成時代 約7000万年前
露出面 縦約50m 横幅約20m
岩質 白亜系和泉層郡(海に堆積した砂岩と泥岩の互層)
説明
1979年、関西の大学院生の地質研究グループによって発見され愛媛大学高橋治郎氏の調査で、約7千万年前の波に跡の化石「漣痕(リップルマーク)」と、分かりました。ここは、海の底だったのです。
約6千万年前に始まる地殻変動により、海であった所が陸となり、水平に堆積していた地層が南に50度傾き、上にかぶさっていた砂岩や泥岩が侵食され、化石になった部分が顔を出したのです。
目の前の岩の角度を水平に戻すと、7千万年前の波の形や海水の流れた方向が分かるとともに、海も沖合の深いところで出来た波の跡だと推定されています。
重信町の遠い過去の一端を語ってくれる、生き証人のような岩肌です。
東温市教育委員会