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大洲市高山のメンヒル

愛媛県大洲市のこの付近はわりとよく来ていたのだが、この場所へは初めての来訪になる。

民家の納屋に隣り合って立つメンヒル

【案内石碑の碑文より】
大洲市指定史跡
高山ニシノミヤ巨石遺跡 昭和三十一年九月三十日指定

先史時代の人々の手でこの地に残したとされる巨石の中で代表的な立石である。
古来前面を仏とし背面を神(権現様)として崇拝され、特に目疣(めいぼ)のある者が祈願すれば霊顕を得るとして参詣する風習があり、その前面には積石の祭壇を設け、今なお香華を供えている。
昔藩令によって久米喜幸橋の石材に用いようと運び出し、翌日橋をかけようとしたところ、この巨石が夜のうちに元の位置に座っていたという民話もある。
昭和三年十一月故鳥居龍蔵博士の来洲によってメンヒルとしては東洋一のものだろうと推称されて以来にわかに有名になった立石である。

平成三年一月吉日建立

大洲市教育委員会

こちらが裏側

石自体けっして小さくはないが、「東洋一」のレベルとはこの程度のものかと思ったりもする。

右手に見える納屋のブリキ壁面上部が切り取られ、アルミ額入りの「大洲市史跡指定書」がはめ込まれている。


【額縁に入れられた史跡指定書の文面】
大洲市史跡指定書 第一号
高山ニシノミヤ巨石遺跡
右を大洲市指定史跡に指定する

昭和三十一年九月三十日
大洲市教育委員會

愛媛県大洲市高山甲621