徘徊する魂   Traveling Alone ! 

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深淵の廃集落その2

大神社の鳥居から道路を挟んで向い側には7、8軒の廃民家が散らばっている

【案内看板より】
徳島県指定天然記念物
『深淵愛宕神社の社叢』
昭和59年4月3日指定

この社叢は低山の岩場に発達した代表的な天然林で、コウヤマキが自生している。コウヤマキは一属一種の日本特産の植物で本州、四国、九州に分布する。
現在、県内にこのような群生地が残されているのはたいへん珍しいことであり、極めて貴重な樹林である。

徳島県教育委員会 東祖谷山村教育委員会

看板裏手の建物は役場か何かだったように見える

汚れたガラス越しに内部を撮影
畳が上げられ椅子が積み重ねられている

裏手の草地に点在する廃民家
柱が折れて屋根が崩れ落ちている建物もある

近づいてみるとカビの臭気が鼻をつく

床下部分の片隅に転がる鍋や食器類

苔と雑草に覆われた屋根
室内は完全に押し潰されている

集落の中の数軒はしっかりと閉じられた雨戸のお陰で崩壊を免れている

こちらも窓の一部が大きく破れるまで、まだしばらくの間はもちこたえそうだ

広々とした草原に建つ廃住宅
その立ち姿には感動すら覚える
往時、家の周囲は耕作地だったに違いない

雨戸の一部を開けて畳の上げられた室内を見る。
少し手を加えれば今でも充分に居住できる状態だ。

放置されてから何年になるのか、きちんと畳まれ押入れに入れられたままの布団は、布が朽ちて綿が露出している

神棚

隣室との境にある開いたままの障子戸の向こうには、締め切られた雨戸の内側が見える

ひとしきり見て回ったので、バイクを駐めた「深淵」看板の前まで歩いていく。
役場風の建物の前に建つ苔むしたブロック塀は内側に15℃ほど傾いていた。

道路に面して立てられた発電所の設備概要を案内する看板によると、松尾川ダムの竣工は昭和28年10月11日、今から59年前ということになる。

林道竣工の碑
深淵落合線 昭和35年着工 昭和41年竣工 延長4,540米 幅員3,6米 4米〜

長居したのでそろそろ落合峠に向けて出発する。
かれこれ1時間ほど滞在したが、その間にこの道を通過した車両は皆無。

「深淵」は、深い淵、或いは奥深く底知れないという意味を持つ深淵(しんえん)とも読める

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