大久喜鉱山跡地(その2)
塞がれた坑道入口がある広場は選鉱所の最上部が位置していた。
山際の斜面左前方を見下ろすと2つの建物の屋根が見える
上から見た時右側に見えていた建物の入口付近。
屋根は半分方吹き抜けているがまだ柱はしっかりしているようなので中に入ってみる
内部に入って頭上を見上げる。
午後の陽射しが屋内に燦々と降り注ぎ、風通しがいいので空気も淀んでいない
アルファベットと数字が記された麹蓋(こうじぶた、地方によってはもろ蓋ともいう)状の木製ケースが壁際に積み上げられている
区画された箱に整然と並べられているのは坑内で試験採掘されたと思われる大量の岩石サンプル
裏返って倒れていた立て看板には
「このコアは大切なものですからさわらないで下さい」
との注意書き
融雪剤(塩化カルシウム)と思われる物体。
袋は完全に風化し中身だけが残っている。
さっき見た大量の砂利も、積雪時の急斜面を上る際の滑り止めのために備えられていたものなのだろう
愛(知)県喜多郡五十崎町大字古田甲、一
昭和鉱業株式会社 大久喜鉱業所御中
と木枠に墨書されている。
大久喜鉱山はかつて確かにここに存在したのだ。
陶製容器の内容物は不明だが、開けて確かめるのはためらわれる