徘徊する魂   Traveling Alone ! 

四国と周辺地方をYBR125Kと徘徊中

男水自然公園にて

水辺に降りられそうな場所を探しながら走ってみたが、川辺に近いところはほとんどの場所に人家や田畑がある。水の調達が容易な場所に生活の拠点を置く傾向は山奥になるほど顕著なようだ。
結局めぼしい場所は見つからず、約2年振りの来訪になる西予市野村町惣川の「男水自然公園」に到着。
六角堂の裏手を流れる舟戸川の川辺に腰を据えることに決めた。

時計を見ると2時を少し回っている。
腹が減ったのでさっそく調理を開始する。
大洲市のスーパーで買った食材を冷却材を入れたクーラーボックスから取り出し手早く焼きそばを作る。
冷えたノンアルコールビールで流し込んだあとはしばし川辺の涼を楽しむ。

食休みのあとはやはり水に入りたくなる。
午前中に浸かった内子町大瀬辺りと比べると水温はかなり低いが、長時間走行で火照った身体にはちょうどよい。
周囲に充満するマイナスイオンを感じつつ水浴びを楽しむ。
正面右奥に六角堂の屋根が見える

この時期の人気のない川で泳いでいると、川漁監視員と思われる人影がそれとなく現れることがある。
たまに遠くから話しかけられることもあるが、誰が見ても魚取りをしていないことは明白なので、いつの間にかいなくなっている場合が多い。
ちなみに川魚は苦手なのでほとんど食べない。

寒さを感じるまで水と川辺の風景を堪能したのでそろそろ帰宅の準備を始める。ここからだと自宅からの往復走行距離は500km近くなるだろう。

調理した際のゴミを集めるついでに付近に落ちていた不埒な吸殻等も拾って持ち帰る。
十二分に楽しませて貰ったのだから当然だ。

2年前に見たときは「カッコンカッコン」賑やかに動いていた各種の水からくり人形が、今日は一体も動いておらず静まり返っていた。