徘徊する魂   Traveling Alone ! 

四国と周辺地方をYBR125Kと徘徊中

作業終了

昨夜めでたくすべての作業が無事に終了した。

ダストシールから白くはみ出しているのは防水のため詰め込んだシリコングリス。今回の整備で約20gを消費した。
センタースタンドを上げ前後輪を着地させて11mm、乗車して45mm沈み込んでいる。
はみ出したシリコングリスへのゴミの付着を防ぐためしばらくはこまめに拭きとる必要がする。

結局ハンドル振れの原因はディスクブレーキ側(右)オイルシールのインナーチューブとの接触面からのオイル漏れが原因と判明した。

オイルシールには目立った傷や変形はなく、インナーチューブにサビも傷も見られなかったが、ダストシールから侵入した水によってストッパーリングがかなり錆びていて、オイルシールのハウジング上部に散乱した剥離サビがシールリップ部分の隙間に入り込んだのがオイル漏れの原因だったと思われる。

部分的にひどく錆びたストッパーリング

今回は予備部品の手持ちがなかったので、スコッチブライトでサビを落として塗装後、シリコンオイルをまぶして再使用

フロントフォークを取り外した後のアンダーブラケット嵌合面に浮いたサビは400番程度のスコッチブライトで磨き、周囲くまなく指で触って平滑を確認してからグリスを塗布しておく。
サビが残ったままで組み付けるとインナーチューブのメッキサビや剥げの原因になる

再組込みの際はインナー上端の出面を左右均等にするため、金属製のスケール等をトップブリッジ上面に平行に押し付けながら慎重にアンダーブラケットを締め付ける

約3年、32000kmを走行したサスペンションオイル。
意外に鉄粉汚れは少ない。

アウターチューブも奥の奥まで念入りに洗浄

乗り心地を確認するため今日帰宅後15kmほどの距離を試運転してみた。
いつになく路面の凹凸が感じられかなり固い感触だったが、しばらく走っているうちサスペンション内部の各パーツにオイルが馴染んできたのか身体が慣れてきたのかそれほど固さを感じなくなった。
時速70kmでの手離し走行時もブレはまったく出なかった。

YBR125のサスペンションのサービスデータは各年式やモデルによって差異がみられるが、どのデータを参考にしてもたちまち重大な問題が発生しそうなほどの数値の差はない。
YBR125K新車納車時の柔らかめな乗り心地にするならオイル量154cc&オイルレベル156mmに、オイル量163cc&オイルレベル142mmのデータを選択するなら前者よりやや固め程度の柔軟な認識でよいのではないかと思う。

そんなわけで今回はサスペンションを分解清掃後にオイルシールとダストシールを交換、後者のデーターを参考に純正指定のG10を用いてサスペンションオイルを交換した。

このところ遠出する機会が減っていたせいもあり、ややメンテナンスをサボリ気味だったので、ついでにディスクブレーキキャリパーピストンの揉み出しとブレーキオイルの交換、エンジンオイル交換、メーターアンダーカバー交換、ホーン、ブレーキホースのサポート金具他の錆びた部品の塗装剥離&再塗装等を行なった。
ブレーキオイルは1月に換えたばかりだが、1L缶にはまだ大量のブレーキフルードが余っているので惜しげなく交換した。
来年末にはブレーキホースを交換することになるだろう。
エンジンオイルはあと交換5回分ほどの分量が残っているGulf BLAZE10W-40を使用した。