石墨山の法性院入定地(その2)
その後も何度か倒木に行く手を阻まれる
ふと立ち止まると風の音も鳥の鳴き声もない全く無音の瞬間が
枯葉を踏みしめる自分の足音だけを聞きながら進む
消えかけて読めない看板
さらに進むと紅葉がちらほら見えてきた
登り始めた辺りと比べ明らかに気温が低下している
足を滑らせたらどこまで落ちるか分からない急傾斜の沢を慎重に越える
かなりの急角度なのが画像では分かりにくいが2つ目の沢を越える
大きな岩が見えてきた
歩き始めて40分ちょうどで法性院入定地に到着
大岩の下に建つ石墨神社
岩に寄りかかるようにして斜面に立つ杉の木
神社は後回しにし、まずは法性院入定場所と思われる岩陰に
洞窟のように見える岩陰の最深部。
この辺りで即身仏になったと思われる
以前は骨壺が安置されていたようだが、今は祠に移動されている
ここでクーラーバッグに入れて持参した冷たいノンアルコールビールを一気飲みし、残りの1本を祠に供える
大岩を背に秋の景色を堪能する
ようやく汗もひいてきた
石墨神社内部の様子。
何のつもりかあらゆる個所に名前が落書きされている。
石丸淳子
松本茂子
光田真理
光田史恵…等々
女性名が大きく落書きされているのに驚く
社殿再建 平成二三年六月吉日
「石墨山登山道」標識の向こうに以前の鉄製社殿の残骸とおぼしき廃材が
この場所まで建材を運んだ労苦が偲ばれる
秋の景色と静寂を満喫したので、そろそろ帰ります
法性院については、愛媛県生涯学習センターのデータベース『えひめの記憶』に詳しい