志々島へ(その4)
「利益院」廃寺をあとにし、古い墓石の並んだ石段を上る
経年により字が読めなくなっているものが多く、今や「元墓石」というべき状態だ
背もたれがハート型にくり抜かれたベンチが海に向かって設置されている
せっかくなのでベンチに座って志々島港を見下ろしてみる
奥行きの広い石段をさらに上っていく
ひとしきり上ったあと案内看板にしたがい細い山道を下ると
巨大な楠が見えてきた
以下【説明板】より
一、名称 県指定天然記念物 志々島の大くす
二、指定の年月日 昭和四十五年四月二十八日
三、指定の理由 県下でもまれに見る巨樹かつ老樹であり学術上貴重である。
根本の周り 12m
枝張り(全国でも有名)
東 25m
西 20m
南 17.5m
北 26m
大楠神社鳥居
【島内設置の観光パンフより】
大楠コース(県指定天然記念物・樹齢千二百年を超える)
志志島に上陸すると、右に50m進み老人憩いの家(志志島出張所)の角で左に曲がり、人家の中を山側に50mほど登ると直角に右に曲がる。すぐに井戸のある広くなった所で左に登ると、右手の石垣の上に利益院のお寺がある。お寺に沿って登り、右に墓地の中をジグザグに登ってゆく。先生婆之墓を過ぎ、さらに登ると城山の南の峠に達し、50mほど下ると樹高40m根回り12.2mの大楠である。水平コンクリート道は、楠の倉展望台を経て、北浦の海岸に達している。
志々島へ(その2)
12~3人が志々島で下船したが、ほとんどの乗客が島民かその親族らしく、手に手に飲料水の箱や買い物したスーパーのビニール袋をぶら下げている。
この日の観光客はたぶん自身を含めたおっさん3人のみ
「大楠の島」志々島へようこそ!
とりあえず「志々島のお墓」に行ってみる
墓地に向かう道すがら、葉牡丹と菜の花と6体ほどの案山子がお出迎え
去年訪れた来島同様、現存する住宅は大半が空き家のようだ
墓地が見えてきた
鮮やかな水色に塗られた屋根
木材が腐って崩壊寸前の小屋も
屋根の補強のため細紐で板が縛りつけてられている
墓地のすぐ前には煌めく初春の海がある
墓地に隣接する句碑
【碑文より】
小野蒙古風、本名寛一 大正二年七月一日
香川県三豊郡高瀬町に生る。
昭和十四年、茨城県の満蒙開拓幹部訓練所に入所、中隊付となりハルピン、嫩江訓練所を経て大興安嶺の麓、蒙古人放牧地帯に入植し、大和訓練所を設立。
その頃、俳句新聞で加藤楸邨の巻頭となり「寒雷」創刊とともに参加す。
昭和二十一年十月、帰国。
而後、新生活とともに県内外の現代俳句界にて活躍、指導的存在となる。 昭和五十五年五月一日未明永眠。享年六十六歳。
生涯、自己の信念を抂げず、俳句とともに濶達に生く。
昭和五十七年九月二十三日
設立者 月曜会
代表 小川津彌
岩崎邦恵
曽根保子
上田マツエ
後援詫間町長 松田幸一
草主催 今井誠人
讃文者 永田敏之
かの嶺に この嶺に野火 よじのぼる
両墓制について
四国新聞ニュースサイト 21世紀へ残したい香川
志々島へ(その1)
たまに吹く風のせいか、3分遅れを取り返そうとしているせいかは不明だが船は意外に揺れ、ときおり波しぶきが顔にかかる
日本プロパンガスの貯蔵タンク(ブタン&プロパン)が見えてきた
丸一鋼管㈱詫間工場前に横付けされた鮮やかな色の貨物船
志々島が見えてきたが、揺れと波しぶきがますますひどくなってきたので船室に移動
操舵室の後ろに退避して操船の様子を眺める。
舵輪さばきが心なしか荒っぽいようだが、揺れの原因は風のせいと思いたい。船長が凝視する前窓に波しぶきが激しく打ちつけているためワイパーはフル稼働中
「お客様へのご注意」
遅れた3分あまりを取り返して、ほぼ定時の13時5分ちょい過ぎに到着。
宮ノ下港⇒志々島の所要時間は約20分だが日に3便しかない
宮ノ下港
三豊市詫間町の沖合に浮かぶ志々島に渡るため宮ノ下港にやってきた
粟島汽船の担当者が教えてくれた介護施設前の駐車区画にバイクを駐車、乗船まで付近をぶらついて時間をつぶす
【碑文より】
詫間港大型船係留アンカー
江戸時代初期から塩田の町として栄えてきた詫間町は戦後 町発展の礎を港湾の開発に求め 港の整備と工業団地の造成を進めてきた
このアンカーは旧呉軍港で艦船の係留に使用していたものを昭和45年詫間港開港にあたり大型船係留施設として接地していたものである 岸壁整備によりその役目を終えたが 詫間港の歴史を後世に伝えるため詫間港発祥のこの地に保存する
平成11年3月 詫間町
「釣り禁止」の注意看板をものともせず、あちこちの物陰に隠れて釣り糸を垂らす常連客?は少なくない
出港予定時間を過ぎても一向に動き出す気配がないのでいぶかっていたら、顔見知りらしい乗船客を待っていたらしく早く来るよう大声で呼んでいる
地元民とおぼしきお待ちかねの客が乗り込むやいなや何事もなかったように3分半遅れで出港
風が少し強いものの昨日までの雨が嘘のような晴天がうれしい
塩塚高原にて
久しぶりの塩塚高原に到着
天気のいい日は四国屈指の眺望を満喫できる
黄色い風光風力計に「ライブカメラ」のステッカーが
東屋の傍らに設置されている
この画像とほぼ同じアングルがWebで確認できる
塩塚高原ライブカメラ※雨の日と夜間は不可