徘徊する魂   Traveling Alone ! 

四国と周辺地方をYBR125Kと徘徊中

自宅付近

僻地とはいえ自宅は国道に近く、市街地並みとは言えないまでも昼夜を問わず車の走行音が室内まで聞こる。
風向きによっては開けた窓からディーゼルの排ガスが臭うこともある。
珍走に対する取り締まりが緩いせいか、季節も曜日も時間も問わず、国道を空吹かしながら単発もしくは複数で低速走行する大型バックレスト付きの騒音バイクが頻出する。

国道から1km足らずをへだてた山際には高速道路が見える。
四国の高速道路は追い越し不能の単線区間がまだ点在し、GWや盆正月には渋滞がひどい上、必ずといってよいほどトンネル内か単線区間で事故が起こる。
高速道路は上下線とも通行止になり、自宅付近の国道はそのつど田舎に似合わぬ大渋滞に陥り、何かの都合でいったん家を出たりすると、帰宅時には自宅に続く脇道への進入さえ苦労することになるのである。

車無しではほぼ生活不能なほど不便なわりに、それに見合う田舎住まい特有のメリットはないに等しい。
風光明媚なわけでもなく、静かなわけでも、特段に食べ物が美味いわけでもなく、物価が安いわけでもない。
仕事の都合をのぞけば、ことさら選んでここに住む理由を何も思いつかないのは残念というべきなのか。