つるぎ町〜祖谷付近その3
剣山山頂に向かうロープウェイが右手に見えたらまもなく円福寺に到着。
鳥居の扁額には剱山大権現。在所は徳島県三好郡東祖谷山剣山見ノ越
騒々しく鈴を鳴らし、賽銭を入れて参拝の後、傍らにあったおみくじを引くと珍しく大吉が。
円福寺境内より、さっき登ってきた石段を見下ろす。
剣山を舞台にした小説「天涯の花」の著者、宮尾登美子のモニュメント。
「さわやかな月光の光は凛として気高い」と書かれているが、文言について特段の感慨はない。
不動明王尊付近では草刈りと大掃除の真っ最中
白く見えるのは霧ではない。剪定により切り落とした枝葉や、おみくじ、お札の類を燃やした煙によって境内が包み込まれている。
人もまばらな昼下がりの土産物屋。画面中央奥に円福寺の鳥居がある。
祖谷渓とは方向が違うが、トンネルを抜けて少しだけ木屋平方面に走ってみる。景観と雰囲気を損なう某バイクショップの宣伝看板が目障りだ。
3kmほど走った辺りから急に空模様の加減が悪くなってきたので、再び円福寺方面に引き返す。カーブミラーのある狭隘な道は、439号線と並び酷道として名高い438号線。クルマで走るのはかなり疲れそうだが、バイクなら快適である。
まもなく降りだした雨の中、レインウェアを着込んで国道439号〜県道32号線を祖谷渓の小便小僧を目指しひた走る。
祖谷のかずら橋付近まで来るとようやく雨足が弱くなり、雲の切れ間からは陽も射してきた。
しばし休憩のため土産物屋の駐車場にバイクを駐め、手すりの向こうに見える住宅のベランダを見下ろす。工事用のヘルメットをかぶったアンパンマンが家の内部を窺っていた。
再度降りだした雨の中、目当ての小便小僧がある風呂ノ谷バス停に到着。一度も間近で見たことがないので、悪天候による貸切状態なのが喜ばしい。
約200mほど下にある祖谷川を断崖から見下ろしている。