山口県うどん自販機ツアーその3
今治市のしまなみ海道原付道入口を出発してから6時間半。
小雨の降りしきる国道187号のつづら折れをややスピードをセーブしながら走り続け、午後1時ちょうどに「観音茶屋」自販機コーナーに到着。
自販機前のピクニックテーブルを占領する先客の一組が食べ終わるのを待つのを兼ね、尿意を解消するためとりあえずトイレに
男性用小便器はともかく、スクワットスタイルの女性用便器は、見たままを報告するのがためらわれるほどの荒廃ぶりで食欲は軽く2割減。
トイレの惨状は速やかに忘れることにして、目当ての麺類自販機に向ってそそくさと歩きつつポケットの中で硬貨をまさぐる。
選択肢はラーメンか肉うどんでいずれも¥350也。
100円硬貨3枚と50円硬貨を投入。
自販機うどんにしてはやや高く感じたことは否めないが、近隣に食堂やコンビニの全くないいわば隔絶した環境ではそれも致し方無し。
ここは迷わず肉うどんのボタンを押す。
24秒待って取り出し口から出てきたプラ丼の底をかき回し、具を掘り出してレイアウト。湯気がほとんど出ていないのが気になるがとりあえず撮影。
具は味付け牛肉、とろろ昆布、薄切り蒲鉾2枚と刻みネギ。
味は悪くないが、残念ながら出汁の温度がぬる過ぎて約1分で完食してしまった。
懐かし自販機ブームの火付け役、魚谷氏の著書も当地の自販機にて発売中。
経年により、それぞれの地で消え去るにまかせていた遺物?にスポットライトを当てた氏の業績は関係各位にとって小さいものではないだろう。
「各種自動販売機取扱い30年以上の実績とノウハウ 遊休地利用・店舗の改造・追加増設に」西部技研の広告看板
期待が大きかったせいかやや腰砕けの感があるが、気を取り直して防府市の長沢ガーデンに向って走りだす。
- 作者:魚谷 祐介
- 発売日: 2014/10/03
- メディア: ムック