パンク修理の実際
主に市街地や幹線道路しか走行しないなら適当なロードサービスに加入しておけば、電話連絡後1時間程度でサービスカーが来てくれるので、パンク修理セットの必要性は低いかもしれない。
一方、人里離れた山奥や林道に迷いこむのが趣味の方々は、携帯電波がつながらない山深い場所にいることも多い。
運良くロードサービスを呼ぶことが出来ても、サービスカーの現地到着までにはかなりの時間がかかる。
パンクした時点で、以後のスケジュールをすべて棒に振るのを避けるため、チューブレスタイヤのパンク修理くらいはできるようにしておいた方がよい。
まずは刺さっているものを探して抜き取る必要があるが、簡単に見つかるものばかりとは限らない。
針金や頭のない折れ釘が刺さった場合は、タイヤ表面より奥に入り込んでいることもある。
タイヤをゆっくり回しながら慎重に表面をチェックする
対象物を見つけたらラジオペンチを使って手前に引き出しておく。
完全に抜いてしまうとタイヤ内の残エアーが抜けてしまい後の作業がしづらいので、プラグを挿入するまで
タイヤ内のエアーを保持することに努めながら作業する。
すでにエアーがほとんど抜けてしまっている場合も
パンク穴をマーキングする意味で同様にしておく。
タイヤに刺さった金属片やガラス片を取り除いた穴に、軸部分がドリル状になった穴拡張用の工具を挿し込み、ネジを締めるような具合にこじって穴を拡大する。
挿し込みにくい場合は潤滑剤代わりに接着剤を少量塗布する。
プラグ挿入工具に接着剤を着けたプラグを挟んで
タイヤ表面から20〜40mm残してねじ込めば出来上がりだが、きつくてなかなかプラグを差し込めない場合は、接着剤不要タイプのプラグを使う場合でも接着剤を少量塗布してから挿入すると入りやすい。
挿入工具を引き抜くとこのような状態になる。
自宅で修理する場合は、ここでプラグ挿入箇所付近に、水で薄めた台所用洗剤を霧吹きで吹きつけリークテストをする。
泡が出ていたら失敗なので、もう一度最初からやり直すか、挿入したプラグの脇にもう1本プラグを挿し込む等の対策が必要だ。
あとはエアーを注入すれば出来上がり。、
エアゲージを持っていない場合はやや多めに入れて
最寄りのGSで空気圧をチェックすれば完了だ。