徘徊する魂   Traveling Alone ! 

四国と周辺地方をYBR125Kと徘徊中

湯村温泉にて

この辺りまでやってくるとついでに足を伸ばして大好きな城崎温泉にも寄ってみたくなる。
和田山へあと48kmか…。

やはり今回はこの辺りを上限として引き返すことにする。

「熊波渓谷庭園入口」にて

歩道橋上から「コインスナックふじ」のある方向を眺める。
クルマのいない時を狙って撮ったわけではなく、国道9号線のこの付近は通行量がかなり少ないのでツーリングには最適だ。

こちらは反対方向。
直進すると湯村温泉方面、左は今走ってきた県道408号線。

つい飛ばしたくなるコースだが、後方から追尾してくる白バイに注意していないと高価い反則金を支払うハメになる。

国道9号線を引き返して湯村温泉

5年ほど前に来た時は、この場所からは「三好屋グランドホテル」の看板が見えた。

それぞれ数回宿泊したことのある「朝野家」、「井づつや」と並ぶ高級旅館だった記憶があるが、長引く消費不況に東日本大震災が追い打ちをかけた形で2011年4月に倒産した模様。
週刊ホテル&レストランニュースより該当記事

このところ由緒ある温泉地でも「大江戸温泉物語グループ」と共に「湯快リゾートグループ」の看板が目に付く。
ここも他の例に漏れず中国・韓国等の外国人団体ツアーの定宿になるのだろうか。

画像奥の建物は、いまだ健在の「朝野家」

最後に宿泊してから4〜5年ほどの間、毎年送られてきたダイレクトメール。
熱心に営業活動されているようだ。

クルマもまばらな「湯村トンネル」を抜けて温泉街に向かう

「荒湯センター」前のイベントスペース(ポケットパーク)に駐車
午後2時前なのでそぞろ歩く観光客は少ない。
左手に見える変形の建物は観光旅館「橋本屋」。
若女将が宿泊客の部屋を回って三味線を弾くサービスをしていた記憶があるが、今はどうなのだろう。

広場には「湯村温泉回顧写真展」が掲示され、足湯に浸かりながら木製ベンチに腰掛けて眺めることができる。

さすが湯村というべき熱めの湯で気持ちがいい

ポケットパークに設置されたブロンズ像
たぶん慈覚大師なのだろう

【案内看板より】

山陰海岸ジオパーク GEOPARKS JAPAN

湯村温泉・荒湯
Yumura Hot Springs and Arayu Explanation

湯村温泉は、今から約1160年前、嘉祥元年(848)天台座主第三世慈覚大師によって開発されたといわれる古い温泉です。開湯以来、泉量、泉質ともに少しの衰えも見せず、摂氏98度の熱く豊かなお湯を今なお豊富に提供し続けています。
源泉数は約60ヵ所あり、湯村温泉全体の厳選湧出量は1分間に約2,300リットルです。このお湯は掘削して組み上げているのではなく自噴しているもので、花崗岩をきる湯村断層に起因する温泉と思われています。また、湯村温泉は泉質に重曹を含むため、温泉の成分が料理に適すとされています。

Yumura Hot Springs has a long history of 1,160 years, It is said that Jikaku Daishi,a priest of the Tendai Sect. established this hot spring in 848 A.D. The quality and quantity of water hasn't changed since then. The water temperature in 98℃ There are 60 original source sites and the overall amount of discharge reaches 2,300 liters per minute. Water naturally comes out of the ground so there is no need to make a wellbone. People suspect that the Yumura Fault, which runs through granite. has an influence on the hot spring. Yumura Hot Springs contain sodium bicarbonate,which makes the water suitable for cooking.

「荒湯」に向かって歩いてみる

【案内看板より】

春来川遊歩道整備工事を行っています
〜足湯等をリニューアルします〜12月20日完成予定(足湯部分のみ)

工事期間中、足湯は利用できません。
ポケットパークに「仮設足湯」を設置していますので、是非ご利用ください。
工事期間中はご迷惑をおかけしますが、ご協力よろしくお願いします。

工事概要:
湯村温泉夢千代日記の舞台として、但馬有数の観光地であり、春来川の河川敷についても、荒湯に隣接した足湯など観光名所となっていますが、近年、補修箇所等が増えてきていました。そこで、このたび兵庫県但馬県民局では、夢但馬2014を迎え、観光名所として新たな魅力を備える遊歩道としてリニューアルを行うこととなりました。

工事期間:平成26年9月29日〜平成27年3月25日
     (足湯は12月20日完成) 

現在、河川敷は立入禁止

もうもうと湯気が上がる湯村温泉のシンボル「荒湯」

気がつけば西の空が少しずつ雲に覆われてきた。
そういえば今朝ホテルのTVで見た天気予報によれば島根北部と米子付近は夕方から30%の降水確率だったのを思い出す。
そろそろ湯村温泉を後にし国道9号線に復帰する。

夢千代日記 (早坂暁コレクション)

夢千代日記 (早坂暁コレクション)