ノンシールチェーンの焼き付き
岡村港のフェリーターミナルを目指し、国道2号を広島市内に向けて走る。
周南市に差し掛かった頃から、信号で停止するたびにシート下付近で何かがきしむような音がするのに気がついた。
以前、スイングアームピボットの油切れの時も、停止寸前にキシミ音がしていたがそれとは明らかに違う音だ。
広島市内に入り、走行スピードが落ちてくるとカリカリ音が明らかに耳についてきた。
広島市内を通過し海田町に差し掛かった頃そろそろガソリンも底をついてきた。坂町のGSで給油したあと異音の出どころを確かめるため何気なくドリブンスプロケット付近に眼をやると、何とチェーンのアソビが全くなくなってピンピンに張り切っているのに気がついた。
試しにセンタースタンドを立ててリアホイールを足で回してみると例のカリカリ音を発しながらホイールは数回回って止まった。
長距離走行によりチェーンが緩むことはあっても締るなどということは経験がないのでしばしの間原因を考えてみる。
ツーリング毎のチェーンへの油分補給や500〜600km走行毎の張り調整を欠かさないので、この手のトラブルはほとんど経験がなかったが…今にして思えば…設定耐用速度域が低いことによるせいだろう、今回使用したKCMチェーンのパッケージに「90CC以上のバイクへの装着はおやめ下さい」云々の注意書きがあったことを思い出した。
スプロケットとチェーンの交換
おそらく、前日長沢ガーデンまで雨の中を走ったあとチェーンの数カ所に油膜が切れた状態で屋根付き駐車場で一夜を経過、鋳銭司を出発後はときおり3桁に届くスピードで走行したせいで、錆びかけたチェーンのコマ数カ所が焼き付いたことによりかかる事態になったのだろう。
まずやるべきはチェーンへの油分補給ということで坂町のダイキEXでスプレー式のチェーンルブを購入し、駐車場でかなりの分量を吹き付ける。油分が浸透するのを待って足でチェーンを踏みつけてみると、ありがたいことに「ガリッ」という音と共に一気にチェーンが緩んだ。
製品の注意書きには従ったほうが身のためだ
オドメーターがゾロ目やキリ番になるたびいちいち停まって撮影するようなマメさはないのだが、坂町のダイキEX駐車場を出発する際、何気なくメーターを見たら何とオール4だった…ということで初めてのゾロ目撮影。
後日、交換のため取り外したチェーンを撮影。
計6ヶ所が↑印のようにくの字状態のまま焼き付いていた
被害状況を確認するためドライブ&ドリブンスプロケットをパーツクリーナーで洗浄して目視。ありがたいことに昨年末に交換したばかりのスプロケットに偏摩耗等は見られなかった。
- 作者: 角田和雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
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