小島(おしま)にてその2
【案内看板より】
この小島に残る貴重な史跡『芸予要塞跡』は、明治中期日露戦争当時に築かれたもので28センチ砲のあった砲台跡、展望司令塔跡、赤レンガの地下兵舎跡、弾薬庫跡などが島の各所に点在していて、歴史的な近代化遺産として貴重な史跡といえます。
遊歩道は、約1.8kmで椿の並木道になっており、海峡の景色を眺めながら歴史散歩を楽しんでください。
港にいる釣り客2名の他に観光客は無し。
人混み嫌いには最適の場所だ
【案内看板より】
28cm榴弾砲
明治35(1902)年帝政ロシアの侵攻の備え、旧日本陸軍は広島県(安芸)竹原市の大久野島と愛媛県(伊予)の小島に芸予要塞を築きました。
小島には、南部・中部・北部の3か所に砲台が築かれ、中部砲台に設置された28cm榴弾砲6門をはじめ、加農砲(カノン砲)、速射砲などが備えられていました。
28cm榴弾砲は、明治20年に海岸防御の主砲とされ、大阪砲兵工廠で造られています。
明治37(1904)年2月に日露戦争が勃発し、国内の海岸要塞から28cm榴弾砲が旅順等に送られました。小島から送られた6門のうちの2門が、旅順要塞攻略に用いられたとされています。
芸予要塞は、大正13(1924)年に廃止されたのち、当時の波止浜町(現今治市)に払い下げ保存が図られたことから、要塞としての実質的な期間が短く、結果として、全国的に見ても日露戦争前の要塞の状況を今日まで良く残しています。
ここに設置しています榴弾砲のレプリカは、平成21(2009)年から平成23(2011)年にかけて放送されたNHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』の撮影のため、当時の資料をもとに忠実に製作されたものです。松山市が譲り受けたのち、ご厚意により今治市に頂き、ゆかりの地、小島に設置いたしました。
平成25年
今治市
至近で見ると砲身のハリボテ感が半端ない
案内看板にしたがい遺構を目指して進む
『瀬戸内海国立公園小島』
こんな感じの遊歩道を
蜘蛛の巣を振り払いながら進んで行くと
発電所跡に到着
煉瓦造りのモダンな建物だ
内部には何も残っていない
左の壁面には何か長物を引っ掛けた2ヶ所のフックが残る
発電所跡の敷地に隣接する住宅廃墟
内部の様子
むしり取られた電気メーターの庇
30年ほど前のHONDA・PAL50が放置されていた
内部に何もない発電所跡よりつい熱心に見てしまいがちなのを戒めつつ廃住宅を後にする。