久万高原町その1

国道11号線で愛媛県西条市に向かう。そこから国道194号方面に進行。
無料で通行できる一般道路トンネルとしては日本最長5432mの寒風山トンネルを経由して高知県いの町へ。さらに国道439号で仁淀川町に向かう。
国道33号線を大渡ダム湖〜仁淀川〜久万川と名前を変える流れを左に見ながら走り、県境を超えるとまもなく川の向こう側に旧山中家住宅が見えてくる。

元々は宇摩郡別子山村(元愛媛県新居浜市)に建っていたが、昭和50年この地に移築された。茅葺き屋根がかなりいい雰囲気になっている。

茅葺き屋根の骨組みを内部から見る。

内部の調度類も色々と展示されていた。古いタンスの側面に見つけたカレンダーの剥ぎ跡に昭和八年の年号を発見。

糸巻き機？

頭部が壊れた年代モノの福助さん。貯金箱だったのか。

箪笥の引き出しを引いてみると几帳面に鍵が保管されていた。

18世紀中期の家にふさわしく、壁には5段もの刀掛けがある。

囲炉裏

年季の入った木戸と桟

縁側より屋根裏を見る

内部の見取り図

屋敷のすぐ前を久万川が緩やかに流れている

日盛りの昼下がり。人影はない。

旧山中家の周辺は「岩陰文化の里」に指定されていて、縄文草創期の遺跡である「上黒岩岩陰遺跡」が付近に点在している。