徘徊する魂   Traveling Alone ! 

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神の森大橋

久万高原町国道33号線仁淀川町方面に走り、落合交差点の信号を国道380号方面に左折。内子町吉野川付近から国道379号方面に右折進行。砥部町の「道の駅ひろた」を過ぎると道路右手の玉谷川にかかる神の森大橋が見えてくる。

1等橋の中では、日本で最初に作られた木造の車道橋である。※貨物輸送の増大などの影響から1993年に道路構造令が改正されたことにより、橋梁の設計に用いる設計自動車荷重は25tに規定され橋の等級による表現は廃止されている。

【近代木造車道橋の発祥】※説明看板より
神の森大橋は20トンの自動車荷重に耐えられるように設計された1等橋で、我が国で最初の本格的な木造による車道橋であります。その安全性や耐久性は現代橋梁工学の面からも極めて優れた要素を持っております。
本橋の設計に当たっては、農林水産省森林総合研究所で実物の1/2のモデル橋に対する各種の強度実験が行われました。また橋梁の部材は地場産の杉材を使用した構造用大断面集積材で造られております。安全性をより高めるためにアーチ部材を箱型断面にしたり、屋根を付けて雨水による木材の腐食を防ぐなど構造上の工夫が随所に見られます。さらに近代木造車道橋の舗装に適した材料の開発も行われ、弾性舗装が施工されております。本橋は、今後に発展が予想される我が国の近代木造車道時代の先駆をなす橋であると思われます。その架設の意義はまことに深いものがあります。
(金沢工業大学教授 工学博士 本田秀行)

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