出雲大社その2
石畳の参道を下り終わると左手にオブジェが見えてきた
【作者による作品解説の銘板より】
神話の杜
神話の中の動物達を通してはるかな時の流れ、日々の生活の中で少しずつ変化する自然を感じ取る、そのような世界が生まれる杜であり空間をテーマとします。
森のイメージを3本の石により象徴的に表現し、森を舞台に神話に登場する動物、とくにダイコクさまとゆかり深いウサギ・ヤマタノオロチ・イノシシ・ネズミ達が集い遊ぶ姿を抽象的に大理石に刻みました。
平成13年3月
松並木の外側に沿って更に進む。
中央通路は松の根の保護のため通行を制限されているので撮影したら速やかに外側に出る
【案内板より】
幸魂(さきみたま)奇魂(くしみたま)
時に海を照して依り来る神あり
吾在るに由りての故に汝その國
造りの大業を建つるを得たり
吾は汝が幸魂奇魂なり
大國主神これ吾が幸魂奇魂なり
けりと知りぬ
古事記また日本書紀に述べるところであります。出雲大社の御祭神大國主大神はこの幸魂奇魂の”おかげ”をいただいて神性を養われ「ムスビの大神」となられました。生きとし生けるものすべてが幸福になる「縁」を結ぶ”えんむすびの神”と慕われるゆえんであります。
およそ人が人であるということは幸魂奇魂というムスビの”みたま”をわが身にいただいて霊止すなわち人として生かされているからであります。大神からいただいたこの”いのち”を感謝して大切に正しくこれを生かしきりましょう。
出雲大社ではこの御神教にちなんで
さきみたま くしみたま
まもりたまひ さきはへたまへ
と唱して御神縁を祈念いたします。
この「ムスビの御神像」は大國主大神が有難く「幸魂奇魂」を拝戴される由縁を象徴しております。
推定身長3.5m以上と見受けられるムスビの御神像(大国主命)
大国主命の面前にせり上がる波の上には金の玉が。
ボランティアガイドによる「クニツクリ」の物語を熱心に聞き入る老人会の面々