錦帯橋と吉香公園その1
午前10時過ぎに錦パレスを出発、かなりゆっくりしたペースの車列に加わり錦川沿いの国道434号~187号線をダラダラと下っていく
1時間ちょうどで河川敷の無料駐車場に到着
河川敷から錦帯橋を望む
遊漁者の皆さんへ
【掲示板より】
岩国市民憲章
錦帯橋に象徴される美しいまち岩国
わたしたちは この地を愛し ふるさとが育てた偉人を学び
教養を高め 誇れる岩国を築き 引き継ぐために この憲章を
定めます
大切にしたいもの
それは みんなの夢 みんなの命
守りたいもの
それは 豊かで美しい自然
伝えたいもの
それは 歴史や伝統 文化の薫り
広げたいもの
それは 世代や地域を超えた人の和
創りたいもの
それは 岩国の輝かしい未来
(平成23年1月1日制定)
【案内看板より】
錦帯橋 Kintaikyo Bridge
第三代岩国藩主吉川広嘉により1673年に創建されました。代々続く木組みの技法で架け替えが行われている世界最大級の木造アーチ橋です。
春は桜、夏は鵜飼、秋は紅葉、冬は雪化粧と、四季折々の色彩豊かな背景とともに楽しむことができます。
1922年に国の名勝に指定されています。
ちなみに河川敷駐車場は無料
幼稚園児の頃に来たおぼろげな記憶があるが、憶えているのは母親と叔母に手を引かれて橋を渡った一瞬の記憶だけ
橋の上から見下ろすと川面には漁師の姿が
足の向くままに
2日連泊で見慣れたホテル周辺の景色もこれで見納め
10時少し前に「ホテルニュータナカ」をあとにする
足と気の向くまま走ったせいでどこをどう走ったのかよく覚えていない。
今日の最終目的地だけは雙津峡温泉に決まっているもののそれ以外はまったく白紙で地域の予備知識もない。
本来、この状態が自分にとって理想的な旅のスタイルで、以前はほぼ常にこんな感じだったのを思い出す
国道187号線沿いにぽつんとあるバス停で休憩
いつの間にか島根県に来ていたらしい
1日4便のみのバス時刻表
食事処はおろかコンビニさえまったく見かけなかったので偶然見つけたスーパーで弁当と飲み物を購入
「何時までに✕✕の場所に」は仕事だけで充分だと思うものの、日常のルーティーンはたった数日間の旅行中に抜けるものではない
明神池行きは断念
秋芳洞を後にして走り出してまもなく頭上に「萩市へ36km」の道路標識を見た途端、発作的に萩市椿東にある明神池に行きたくなった。
30kmちょいならそんなにかからないだろうと考え、県道32号~国道262号線を萩市方面に向かって進行するが、よく考えると標識の距離は市内中心部までの距離であり明神池は萩市の北の外れ辺りに位置するのでさらに倍近い距離が加わることを思い出した。
行くと決めたら鳥類魚類と池のほとりに巣食う猫共にふるまう大量の食パンを買うためスーパーにも寄る必要がある。
そういえば、前回行った時は、食パン6パックを上空の鳶と池の魚類と猫に提供した。
だらだらと考えを巡らしながら走っていたら国道右手に食事できそうなところが見えたのでとりあえず入ってみる
客が誰もいない店内に入って行くと、カウンター向こうの椅子に丸く座って井戸端会議の真っ最中だった4~5人のご婦人方がゆるゆると立ち上がり「いらっしゃいませ~」
手近の席に座って、なるべくすぐ出来そうなものをと、頭上に掲げられたメニューの中から「きつねうどん」を注文
意に反して提供されたのは15分後だった。
その間、今後の予定を思案していたが、買い物を済ませて現地に到着できるのは日暮れ前であると結論。時刻はすでに3時半、日が暮れてから行っても意味がないということで、明神池行きは断念することにした。
結局、ここから来た道を引き返し4時半過ぎにホテルに到着。
ゆっくり入浴を済ませて日の暮れかけた街に出る。
前夜眼を付けていたホテルからほど近い中華居酒屋に入り、まずは2人前の餃子で生ビール
山道をぶらぶら歩き
バイクを駐めた秋芳洞入口に向かって山道を歩く
天気がいいので気持ちがいい。
観光センターまであと1.7km
かなりベタだが頭の奥で「Here Comes The Sun」が
コロナ渦によりGW前に秋芳ロイヤルホテルが廃業し、付近のホテルは全滅したと思ったが
このユースホステルは営業しているのか
そういえば明日10月15日で愛車YBRが届いて丸10年。
恒例になった秋の連泊ツアーも今年で11回目になる。
その間、日程中に一度も雨が降らなかったのは今回を含めてたった2度のみ。
晴れのありがたさをかみしめつつ、ひたすら歩く
ようやく駐車場付近の景色が見えてきた
黒谷口から所要時間35分で「洞口荘」駐車場に到着。
駐車料金は秋芳洞入口に近い場所ほど高くなり、至近の場所は¥500。ただし真夏でもない限り¥100の場所でも疲労困憊するほど遠くはない
エンジンをかけて走りだした途端、昼食抜きなのを思い出した
秋芳洞にてその2
見物出来る観光コースは総延長のたった1割ほどだが、それでも全長は1kmにも及ぶ
入洞した途端、過去に見た各所の鍾乳洞とは比べ物にならないスケールに驚き、今に至るまで来なかったことを後悔
コロナ渦につき、平常時に比べればかなり見物客が少ない状況と思うが、それがかえって本来ここにあるべき恐怖を感じるほどの静寂を地下の大空間に現出させている
「鍾乳石が織りなす秋芳洞屈指の景観。
「百枚皿」と名付けられている
洞窟の幻術による夢想から現実に引き戻す緑色のライト
100枚以上撮影したが、どれもこれも実物のスケールと迫力には遠く及ばない
【案内看板より】
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止といたしましてエレベーターを使用停止とさせていただきます。
ご迷惑をおかけ致しますが、ご理解ご協力のほどよろしくお願い致します。
高さ15mを誇る「黄金柱」 未だ撮影技術の向上は見られず残念ながらピンぼけである
「黄金柱」の後を回り込んでしばらく歩くと「黒谷支道入口」へのトンネルが見えてきた
自然の屈曲を見慣れた眼にはトンネル内部の直線が異質さを感じさせる。洞内同様、天井といわず床といわずびっしょりと濡れている
申し訳ないが歩きながら撮影したのでこれもピンぼけ
「龍の抜穴」
異世界への旅路ももうじき終わる
名残惜しさのせいかふと天井を見上げてみたりする
黒谷口は秋芳洞の出口だったのか
「3億年のタイムトンネル」を上っていく
1970年代のSF映画を思い出した
こんなだまし絵もあったりして
人類の起源と発展が両壁面に展開されている
出口の黒谷口に到着
かるすとタクシー「黒谷口」停留所
出口付近の自販機で買った水を一気飲みして夢から醒める
そういえば忙しさのせいでここしばらく運動していないのを思い出す。今日はこのあと予定もないのでバイクを駐めた駐車場まで山道をぶらぶら歩いて帰ることにする