徘徊する魂   Traveling Alone ! 

四国と周辺地方をYBR125Kと徘徊中

コンロの軽量化

バイクツーリングには似つかわしくない大型コンロを買って以降、2度ほどラーツー(出先でラーメンを作って食べることを主たる目的にしたツーリング)に出かけた。

大型五徳がついているので、使い勝手がよく鍋を置いても安心感があるが、荷造りの際にはかなりかさばる上、少なからぬ重さを感じていた。
計量の結果、重量の大半はスタンドと五徳を乗せる受け皿部分が占めていることが判明したのでこの部分を何かで代用するべく、色々と試作してみたがどうも気に入らない。
いっそのこと限界まで軽量化されたレースカーのフレームのようにホールソーで穴を開けまくることも思いついたが、それだとスタンド部分の重量軽減は不可能なので思いとどまっていた。
そんなある日、出勤途中に通りかかった粗大ゴミ収集所に、金属製のカゴが転がっているのが目に留まり、試作材料として持ち帰った。
これなら失敗してもタダなので気が楽だ。

とりあえずバーナーを取り外した残り部分の体重測定を行う。
結果は受け皿に五徳を乗せた状態でスタンドを含めて767gだった。
五徳単体の重量は103gだったので受け皿とスタンドで664gもあることになる。

五徳を乗せる部分を確保し、バーナーと五徳の隙間寸法を確認した後、カゴの不要部分を片端からグラインダーで切り飛ばして軽量化に努めた。
出来上がったフレームの重量は353g。
五徳の重量を除外すると250gということになり3分の1近い軽量化に成功したことになる。

元はカゴなので当然ながら折り畳みはできないが、このサイズと重量であれば問題なくトップケースに収納出来る。
見た目もそれほど悪くない。

いざアイディアが具現化してしまえば、この程度のことをなぜすぐ思いつかなかったのかと考えるが、立体的構造物をヒントなく頭に浮かべるのが苦手なので仕方がない。
ガレージには溶接機も適当な材料もあったのだが…。